7/4~7/10 神戸での日々
惹かれたらとりあえず行動。
世界一周持ち物リスト&あればよかった物
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世界一周に必須!クレジットカード
世界一周準備することリスト&やればよかったこと
【書評】世界はシステムで動く ドネラ・メドウズ
システム思考の名著、「世界はシステムで動く」
まずは、システム思考に脱帽...。
観点を持っているかいないかで世界に向ける目が全然違う。
システムの挙動を全体で捉えるシステム思考。
非常に強力なものごとの見方だと感じました。
例えば、先日トランプ大統領が宣言したパリ協定からのアメリカの離脱。違和感を感じてはいましたが、システム思考の観点でみると、いかに愚かな決断だったかよくわかります。
地球は全世界各国の共通の財産です。(分割できない)
そして、こわれても新しく作り直すこともできません。(再生不可能な資源)
地球温暖化という問題に直面している中、これに対して大気やオゾン層を国ごとに分けて所有・管理するという解決法は難しいです。
そんな場合の唯一の解決法は「相互の合意に基づく相互強制」を行い、合意のもとで基準を定め、お互いに守り合うように働きかけていくこと。
それなのに、自分の国の石炭産業の支援のために、トランプ大統領はパリ協定を離脱すると表明しました。
もちろん、石炭産業の労働者、石炭で栄えていた街の人々など一部の人は喜ぶでしょう。
でも石炭も有限の資源であり、今後の衰退は避けられない上に、現在の生産量を増やすことで、将来底尽きるまでのスピードも早めていることになります。
短期的にみれば、そりゃ石炭でお金を稼げて、労働者の働き口もあてられてトクをする。
しかし、長期的にみれば、アメリカの環境問題を深刻化させ、石炭産業の衰退までの寿命を縮めてしまう決断です。
(環境問題に関しては、アメリカ以外の国々に住むわたしたちも道連れです。)
本当にアメリカや世界のこれからに手を打つのであれば、石炭産業に代わる新しいエネルギー源、ビジネスを展開し、働き口をつくる方がいいでしょう。
部分最適のロジックばかり積み上げて、全体を見失えば破滅につながりうる。短絡的に対処法を出すのではなく、システム全体を捉えることの重要さが身にしみました。
パリ協定離脱の例を出しましたが、ほかにも違和感を感じていた
・農薬の量を増やし続けないと採算がとれない農業の現状
・発展途上国に寄付をすればするほど依存状態に陥る国際協力のありかた
にも、どうしてシステムがうまく機能していないのか?解決するにはどうしたらいいのか?について自分なりに整理することができて、すっきりです✨
一日で世界への視線をがらっと変えてくれる本の力強さを感じました。
ほんまにすごい!!
ぜひ読んでほしいです🙌
【書評】顔ニモマケズ 水野敬也
「人は見た目が9割」なんて本がヒットしてましたね。
そんな世の中の風潮に強烈なカウンターを喰らわせてるのがこの本。
水野敬也さんの「顔ニモマケズ」です。
外見にかかわる症状をもった9人の方のインタビュー形式で書かれた本。
見た目問題を抱えても、なお前向きに歩んでいる人の考え方には、いくつか共通点があると感じました。
【生きづらさを抱えていても幸せな人の共通点】
・相手や環境、症状は変えられないと割り切る
「自分の見た目をみて相手が驚くのは自然なこと」、「症状はない方がいい、それでも自分に与えられたものと割り切っている」と淡々と語っていることに驚きました。
見た目問題は、本人に全く原因のない問題。
だからこそ、相手や社会のせいで不幸なんだと嘆きたくなると思うのですが、決して厳しい現実から目を背けることのない芯の強さを感じました。
・自分の変えられることに目を向けて全力でやり抜く
変えられないものがあると分かった上で、自分自身で変えられるところに努力を集中して一点突破。積極的にコミュニケーションをとるように心がける、おしゃれに気をつかう、自分の好きなことに集中する。自分の行動や考え方を変えることで、コンプレックスを軽減、もしくは自らの強みに変換させています。
・ハンディキャップを自分のエネルギー源にして成長する
片目失明のハンデを抱えながらもスポーツに打ち込み、自信をつけていった姿が描かれていました。できない言い訳にもできる悩みを、高いハードルを越えようと必死で努力するモチベーションに昇華させています。
・自分を深く理解し、自分に合った場所・戦い方を見つける
「自分は他人からどういう風に見られているのか?」を客観的に分析して、自分が有利になる社会での立ち位置・ポジショニングを見定めています。
就職活動において面接で全滅したものの、人柄をより重視してもらえるインターンシップに切り替え、内定を勝ち取った方もいました。
・一度うまく行かなくても何度も挑戦を続ける
就職の場面では、抱えている見た目問題のせいで何度も失敗を重ねることが多いです。しかしながら、普通の人だったらあきらめてしまうだろうと思うほど何度もトライを重ねることによって、最終的な成功をつかみとっています。
・純粋に楽しめることを見つける
これをしている間は悩みから解放される、というような対象をもつこと。自分自身が楽になり、新しい機会に飛び込んだり、コミュニティを広げたりと行動範囲を広げていく大事な一歩になります。
本を読んで感じたのは、
・内面から輝いている人は魅力的
悩みに対して徹底的に向き合い、自分なりの答えを出し続けている人の言葉はとてもかっこいい。
だれかから借りてきたようなきれいごとではなく、自分自身の経験からでてきた、その人にしか表現できない言葉だからです。
本に当事者の方の写真も多く掲載されていました。美しいか醜いかなんてどうでもよくなるほど、どの方もほんとうに素敵な顔だと感じました。
・生きづらさの苦しみの普遍性
この本では見た目問題が取り上げられましたが、他にも生きづらさを抱えている人たちはたくさんいます。
病気、障がい、性的マイノリティ、いじめ、貧困...。
そうでなくても自分に何らかのコンプレックスを抱えていない人なんか存在しません。
人のせいにするのではなく割り切る。自分の力で変えられる努力を続ける。
コンプレックス自体をなくそうと躍起になり苦しむのではなく、無理に受け入れもせず、否定もせず折り合いをつけながら生きていく姿勢。
あらゆる”生きづらさ”を抱えた人たちにとって、この本に出てくる人々の行動、考え方は勇気を与えるものになると感じました。
この本のメッセージは、多くの人の心に響くでしょう。
わたしにとっても大切な一冊になりました💓